医療・看護

産婦人科の選び方/失敗しない産婦人科/ポイント

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今回は女性にとって大切なイベントである出産について記入したいと思います。
実は、産婦人科医によって出産のリスクや、妊婦にかかる負担が大きく違うことを知っていますか?
私は、看護師ですが、幼馴染や友人に多くの医師がいます。
今回私の妻が出産するにあたり、第一子よりお世話になっている産婦人科医の友人より専門的な話を聞くことが出来ました。
私が感じた部分を記事にしました。
少しでも多くの妊婦さんが、より安全に出産できる手助けになればと思います。

①みんなどこで出産してるの??

個人病院 50%
総合病院 40%
大学病院 5%
助産院  4%
その他(自宅出産など)  1%

出産施設のメリット&デメリット

最近はコロナウイルスの影響で、総合病院や大学病院など、様々な疾患に対応できる病院のリスクが懸念されています。
総合病院・大学病院
メリット
 

・万が一、出産中に母体・胎児に生命の危機が訪れたときに、設備が整っている点があげられます。それぞれ専門の科が備わっており、個人病院で管理できない状況に対応することができます。

 ・最新の機器が導入されており、メディアで紹介された医療機器が設置していることも多いです。

 ・持病を持っている方でも対応が可能な点はメリットが大きいです。

デメリット
 

 ・医師が多いだけに、毎回同じ先生に診てもらうことが難しいことがあります。

 ・患者さんの人数も多いため、診察の際、待ち時間が長い一方で診察時間は短いということがあるようです。

 ・待合が個室となっている訳ではありませんので、今回のような感染症に対する対策には限界があります。様々な方が、病気で訪れているので、感染のリスクとしては高い印象があります。

 ・大学病院の場合、研修機関を兼ねているため、診察や分娩に学生や研修生が立ち会うケースも多くみられま

す。

個人病院
メリット

・妊娠から出産までの長期間、同じお医者さんにずっと診てもらえ、安心感があります。ちょっと気になったことでも気軽に相談でき、信頼関係を築くことも出来ます。
・総合病院に比べ、費用が安く済むことが多いです。
・顔見知りのスタッフが増えるため、ちょっとした心配事を助産師・看護師に気軽に相談しやすいというメリットもあります。
・無痛分娩などの特殊な出産方法も選択することが出来ます。(医師や施設によって出来ない場合もあります。)
・豪華な食事や、外観、入院施設なども魅力の一つです。出産のイベントが特別なことだと実感できます。
・自宅周辺に施設が多く点在しており、通院しやすく、ちょっとしたことでも受診しやすい。
・妊婦さんの診療をメイン、感冒症状などの呼吸器疾患の診察などを行っていませんので、他の感染症(例:コロナウイルス)の影響を受けにくいです。

デメリット

・合併症やリスクを伴う分娩に関しては対応が困難な場合があります。
・腕のいい医者を見つけにくいです。
・外観や設備、食事などがホームページ上でも目立っており、お金をかけた施設が良い施設という印象が強い傾向があります。
・医療の質ではなく主観的な口コミに左右されやすい部分があります。

③助産院
メリット

・アットホームな雰囲気、妊娠中から親身なフォローを受けられます。「自然な方法で出産したい」といった希望を叶えてくれることもあります。
・費用が安いです。
・助産師さんなので、「痒い所に手が届く」というような、他では気が付かない部分まで配慮したり相談に乗ってくれたりするのもメリットですね。

デメリット

・医師がいないため、一切の医療行為ができません。産院で出産するためには、リスクのない妊娠・出産状態であることが条件となります。
・万が一に備えて、バックアップしてくれる病院の確認が必要。

自分の出産する病院をどうやって決めたの?

知人友人のお勧め・病院のホームページ・ネットの書き込みを重視していることが多いみたいです。

①知人友人は医療関係者の方で医療についての知識がきちんとある人?

自分が出産して良かった。あの先生は腕がいいって評判と言う方をよく耳にします。
 直感的に良かったと感じることは、印象が良かったということなので、選ぶポイントとしては大事です。「馬が合わない」という事があるように、どんなに評判が良くても、合わないと感じることもあります。

 腕がいい?は何をもって腕が良いと判断するのかが大切です。私は看護師で、経験も10年以上あります。手術室にも勤務しており、名医と言われる医師の診察・手術にも携わった事があります。

 身近で接していたからわかるのですが、患者さんに優しいよく話を聞いてくれる自分が望む処方や処置をしてくれる医者が良い医者と勘違いされていることがあります。口は悪く話をあまり聞かず愛想もないが、的確に疾病を見つけ診断確実な治療を行う医者も多くいますが口コミを見ると後者は悪い評価となっています。

何度も病院に通って、なかなか治癒しないけど先生が優しい。
一度で病気が治癒するが、先生が怖いし苦手。

 
 どちらが良い医者なのかの判断に迷いますが、疾病という意味では後者が腕が良い医者となります。しかしネットの書き込みでは、「診察が適当。」「話を聞いてくれない。」「対応が悪い。」などが目立ちます。重篤化しない病気なら、前者でも良いのでしょうが、癌などの生命に危機を及ぼす疾患の方は後者を選択する方が良いと言えるのではないでしょうか?もちろん、話も聞いてくれて、優しくて、腕も良いという神のような医者もいますが、医療者ではない方が見極めるのは難しい部分があります。
 知人友人の勧めでは、きちんと医療を理解している人に意見を聞くこと重要ですね。

②病院のホームページで外観や食事内容、個室などの入院環境のみを重視してませんか?

綺麗な病院特別な空間特別な食事優雅に出産♬憧れますよね。
出産とはとても大変なことなので、自分のモチベーションをあげることも大切です。しかし本質の医療技術を忘れてはいけません。

③ネットの書き込みに左右されていませんか?

ネットの書き込みを見ることも大切ですが、それに左右されてはいけません。参考程度なら良いですが、書き込みに書いてあるから絶対そうだっという認識は持たないようにしましょう。ネットでは誰でも書き込むことが出来ますので、どの視点で書き込みが書かれているのかを判断することも重要です。評価しているのは医療であり、商品ではないので、本質を見極めることが重要です。

病院の目星がついたら

周辺環境:自宅からの距離・駅近・駐車場完備・アクセスの良さ(大きな通りが近くにあるか?都市高速などから近いか?)・日当たりの良さ

設備内容:母子同室・個室・食事の内容・医療機器・費用(分娩費用、入院費用)

治療内容:分娩方法の種類(分娩方法を選べるか)・立ち合い出産・産後ケア・治療期間・

サービス内容:分娩や治療に対するDr教室・母親学級・マタニティヨガ・両親学級・先生や看護師さんの人柄

を検索して具体的な病院を決めましょう。

~おわりに~

ママはすごい!!ママに感謝

出産とは、大変大きなイベントです。普通に生まれると思っていますが、出産の過程には医師の技量によって、かなりの違いが出るのをご存知でしょうか?

出産は頻回にあるイベントではありませんので、比較が難しいのです。医師の手技によって、患者が感じる疼痛の度合いが全く違ったり、出産にかかる時間が違ったりするそうです。人柄や設備が重要視されている点は、実は要注意なんですよ。

ネットでは、食事が良かった。設備が最高。個室で快適。先生が優しい。など医療行為と全く関係のない点が評価され、病院が選ばれる現状があります。
その為、医師の技量に差あっても、出産に時間がかかったり、疼痛を伴っていても、
??「出産は時間がかかって、痛いものなんですよ。大変な思いをして産んだ我が子はかわいいでしょ。」??
と言われれば、そうなんだっと思えてきますよね?
 会陰切開などを行われた方もいると思いますが、会陰部は伸ばしながら出産させることも出来るそうです。母体との兼ね合いもあるようですが、個人的には切らなくて良いなら、そのほうが良いのではないかと感じます。

無事に産まれることは普通ではありませんし、母子ともに健康に産まれるには医師の腕が多く関わってきます。
食事や設備に惑わされず、医師や助産師・看護師を見極めることが重要だと思います。

次回は私がお勧めする産婦人科と医者について記入したいと思います。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、 厚生労働省、 内閣官房、 首相官邸 のWebサイトなど公的機関で発表されている情報も併せてご確認ください。





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